コスメの基礎知識

オールインワンゲルって本当にそれ1本でスキンケアできる?

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育児中や仕事が忙しいときなど、メイクを落とすのさえ億劫なときに時短の味方になってくれるオールインワンジェル。

基本的なスキンケアから下地やパック、中にはクレンジングやマッサージまでできるものまで、1本で何役もの働きをしてくれるオールインワンジェルは、本当に大活躍ですよね。

 

そんな忙しい現代女性の味方、オールインワンジェルですが、ちょっと不思議な存在ですよね。

・本当に1本で何役もの機能を持っているの?

・クレンジングは肌に負担なのに、クレンジング機能のあるジェルをつけたまま寝ても大丈夫?

・本当に肌に良いオールインワンジェルを選ぶ見分け方

 

など、オールインワンジェルの疑問に答えます!

 

オールインワンジェルって一体何でできているの?

1本で何役もの機能を持つオールインワンジェルは、普通のスキンケアジェルとどう違うのでしょうか。

オールインワンジェルは様々な化粧品ブランドから発表されていますが、その定義はとてもあいまいで、従来のスキンケアジェルと配合はほぼ同じで呼び方だけが変わったもの、ジェルというよりはポリマーを多く含んだクリームのようなものなど、実態はいろいろです。

 

従来のジェル状化粧品は、化粧水にコラーゲンやヒアルロン酸などのポリマーをたくさん含ませてジェル状にしたもので、保水力の高い化粧水のようなものです。

オールインワンジェルがブームになり始めた当初は、このタイプがほとんどで、持続的に保湿することはできない代わりに、上からメイクしても崩れにくく、ポリマーがメイクと肌との密着感を高めてくれるので、下地としても最適でした。

 

最近多くなってきているのが、化粧水や下地などの機能に加え、乳液やクリームのような保湿力を加えたものです。

油分を含んでいて、プルンと弾力のある乳白色のクリームのようなテクスチャーのオールインワンジェルは、配合されている乳化剤によってはクレンジング機能も持っています。

 

化粧水・乳液・美容液・クリーム・化粧下地・マッサージクリーム・パック・クレンジング・・・多くのオールインワンジェルに、このようにたくさんの機能が表示されていますが、乳液やクリームでも配合によってはマッサージクリームやクレンジングになり、化粧下地や美容液的な役割を果たせるのと同じで、ある程度は「書いたもの勝ち」のところがあります。

 

クレンジングになるオールインワンジェルは付けたまま寝ても大丈夫?

配合されている界面活性剤にもよりますが、大丈夫です。

クレンジングがメイクを落とす仕組みは、界面活性剤の乳化という能力によって、油分を肌からはがし、水の中に取り込んで混ぜるというものです。

 

この乳化という能力は、油分を水の中にとらえて離さない、つまり本来まじりあわない水と油を強制的に混ぜてしまう能力なのですが、乳液やクリームも、界面活性剤の乳化能力によって水分と油分が混じった状態の化粧品なのです。

 

乳液やクリームとクレンジングに配合されている界面活性剤の違いは、量と強度ですが、乳液に配合されている界面活性剤でも、パウダー中心の軽いメイクなら落とすことができます。

 

クレンジング機能を持つオールインワンジェルに配合されている界面活性剤は、レシチンなど、豆乳や牛乳などに含まれていて、毎日口にしているレベルのもののはずですから、クレンジングとしては物足りなく感じるかもしれませんが、塗ったまま寝ても問題はありません。

 

オールインワンジェルの賢い見分け方

時短に役立つオールインワンジェルは、その配合も様々なため、選び方によっては今のスキンケアより良くなることもあれば悪くなることもあります。

 

先ほどもお話しした通り、オールインワンジェルには、大きく分けてジェルタイプとクリームタイプの2通りがあります。

オールインワンジェルだけでスキンケアを終わりたい場合は、クリームタイプを選ぶようにしましょう。

 

ジェルタイプはほとんどが水分だけでできているため、保水はできても長持ちはしません。

クリームタイプの場合、油分が含まれているため、長時間水分を維持することができます。

 

メイクの下地に使うことを考えている場合は、ジェルタイプの方が向いています。

逆に、クレンジングやコールドクリームとしての機能を望んでいる場合、クリームタイプを選ぶようにしましょう。

 

クレンジング機能のあるオールインワンジェルを選ぶときは、界面活性剤が天然のものであることを確認する必要があります。

合成界面活性剤は、乳化力が強いので、角質層の構造を壊してしまいます。

 

また、オールインワンジェルは、それ1本でスキンケアを完了させる場合が多いので、基本の美肌成分が入っていると嬉しいですよね。

揃っていると嬉しいのは、抗酸化成分、抗炎症成分、保湿成分です。

 

抗酸化成分はビタミンC誘導体、抗炎症成分はグリチルリチン酸やカンゾウ、保湿成分はセラミドが鉄板です。

ビタミンC誘導体には美白効果もあるので、配合されていると機能性化粧品としての効果もあることになります。

 

オールインワンジェルも上手に選んで忙しい日の時短ケアをクラスアップさせましょう!

 

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