悩み別解消法

【ニキビ】敏感肌の人の為のニキビケア・スキンケア方法

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敏感肌の人にとってのニキビは、ニキビだけの問題ではありません。
ニキビを同じ場所に何度も繰り返すことによるニキビ跡の悪化や色素沈着、皮膚が薄くなり、赤みや顔全体のむくみを引き起こすこともあります。

ニキビは典型的な敏感肌の症状のひとつです。
敏感肌のニキビは通常の思春期ニキビと同じケアでは治らないため、正しいケアのステップを踏んで根治を目指しましょう。

敏感肌によるニキビに必須のケア


敏感肌の症状の中でも、ニキビは特に複合的なアプローチや根気が必要です。
シミやシワのように外的なケアによって比較的簡単に薄くなるということは、残念ながらありません。

まず目指すのはこれ以上悪化させないこと、その次に新たなニキビを発生させないことです。
そのステップのための最低限のルール、必須のケアについてお話しします。

日常生活

敏感肌のニキビにとって日常生活で最も気を付けたいことは、ビタミンB群の不足です。
ビタミンB群は糖を代謝するために大量に消費されます。
糖は脳の活動エネルギーであり、筋肉を修復・保持する上で欠かせない栄養素であるため、取らないわけにはいきません。

脳が活動するための糖が不足すると筋肉からグリコーゲンが分解され、補てんされますが、筋肉には成長ホルモンの分泌を促す役割があります。

この成長ホルモンは、夜間の睡眠中に最も多く分泌され、日中に傷ついたり破壊された肌や内臓の細胞を修復するのです。
つまり糖分が不足することは二次的、三次的に肌の健康を損ねる原因になります。

ところがその糖分をエネルギーとして変換するのには、先ほどお話ししたようにビタミンB群が必要です。
このビタミンB群には皮脂量をコントロールするために最も重要な栄養素です。

中でもビタミンB2は皮膚や粘膜の維持・修復を担っているため、不足により胃腸が荒れて敏感肌を加速させることも考えられるのです。

スキンケア

化粧品でのスキンケアは、まず外的刺激を取り除くことが先決です。
体全体にできるニキビは外的刺激より内的要因が深く関係しますが、ほとんど顔にしか出ないという場合、外的刺激が起爆剤となっていることが考えられるからです。

髪や紫外線、触りグセなどに気を付けること、それらの外的刺激を緩和したり防いでくれるスキンケアを心がけましょう。

基礎化粧品は保湿を第一に考えてください。
セラミド配合のものは炎症によって作られにくくなった細胞間脂質の働きを補ってくれるため、バリア機能強化の助けになります。

ニキビが気になる肌は脂が気になるかもしれませんが、洗顔も奪いすぎるものはおすすめできません。
石油系成分やアレルギーの危険性があるものは避け、シンプルな処方のものを使いましょう。

ニキビケアにNGな化粧品成分

敏感肌のニキビケアは他の敏感肌の悩み以上に通常の肌状態のものとは違います。
まず、思春期ニキビのようなホルモン状態によって起こるものと違い、皮脂を奪ってはいけません。

敏感肌は表面的に健康あっても、肌内部では一触即発、何らかの刺激があればすぐにでも連鎖的な炎症が起こる状態です。
最近よく使われる言葉で言えば、微弱炎症と呼ばれるのが、敏感肌内部です。

そのため、真っ先にしなければいけないことは肌表面の保護です。
思春期ニキビなどの皮脂分泌過剰によるニキビ用の化粧品は、有効成分としてイオウが使われていますが、これは敏感肌ニキビには逆効果です。

イオウは温泉などに含まれる天然の成分で、安全性は高く、そのものの刺激もそう高くはありません。
ところがイオウがニキビを治療する上で最も有効な能力は「皮脂を吸着、乾燥させること」なのです。

イオウには殺菌能力もあるのでニキビの元となるアクネ菌と戦う作用もありますが、敏感肌にとって肌を乾燥させることは元々薄くなっていたバリア機能を破壊することであり、肌に元々いた善玉菌をも殺すことになるため望ましくありません。

殺菌という方法でのスキンケアとしては、イオウなど外からの力を頼む対処療法ではなく、自分の肌に元々いた善玉菌を増やし、根治を目指すことを考えましょう。

最近では「菌活」という言葉もポピュラーになり、スキンケアアイテムにも善玉菌やその働きを促進する成分が配合されたものが増えています。
善玉菌が肌の上でアクネ菌と対等に渡り合える程度まで増えると、肌内部からの炎症は起きる必要がなくなり、ニキビができにくくなります。

敏感肌のニキビケアには根気が必要です

脂っこいものを連続して食べたり、胃腸の状態が一時的、急激に悪化してできるような単発のニキビとは違い、敏感肌のニキビは根治に時間が必要です。

繰り返しできるニキビはシミやシワに比べて外見的な悩みも深く、それ自体がシミやシワなどの二次災害を呼ぶこともあります。

ただ、表面に出ている症状が気になるあまり、潰したり対処療法的な成分に頼ったりすると、より肌を傷めて悪化することになってしまいます。

顔中にできて悩んでいたニキビが、食の好みが少し変わっただけでピタリとできなくなったり、お粉を変えただけなのに噴出することもあるように、敏感肌ニキビは非常に繊細な状態なのです。

メイクも嫌、外出するのも嫌という気持ちになってしまうニキビですが、少しの間我慢して耐えるスキンケアをすることが繰り返しを少しづつ改善する最も重要なファクターなのです。

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