グルタチオン
自然界のあらゆる物質に存在する抗酸化物質で、人間の体内にも元々ある物質です。
強力な抗酸化作用があり、特に、すでに酸化してしまった細胞や成分を還元(元の状態に戻す)ことができるのがグルタチオン最大の特徴です。
さらに「グルタチオン抱合」という特殊な働きによって、通常は肝臓で選別される毒素を抱え込んで排出します。
腎臓や肝臓の働きが鈍い、腸壁が傷んで穴が空いているなどの原因で体内に吸収されることもある有害物質を事前に除去することができるため、湿疹やぜんそくなどのアレルギー症状にも効果があります。
【美肌サプリ】ビタミン類
塗って良し食べて良しの美肌成分の王者ビタミンCを始め、ビタミン類の中には肌や粘膜を形成するのに必要不可欠な成分がたくさん存在しています。
中でも特にサプリで補っておきたい美肌成分をご紹介します。
ビタミンC
グルタチオンと同じように強力な還元作用を持つビタミンCは、医薬部外品の有効成分の中でも唯一、黒色化したメラニンを元に戻すことができる美白成分でもあります。
普段の食事から何気なく摂取されているビタミンCですが、体内の酸化が起これば起こるほど、それを還元するために消費される成分でもあります。
ストレスを抱えやすい、喫煙や飲酒を好んでいるなど、酸化しやすい心当たりがたくさんある方は、サプリなどで積極的に摂取したい成分です。
コエンザイムQ10(ビタミンQ)
アンチエイジング成分の走りとして、一時期はどんな化粧品にも配合されていたコエンザイムQ10は、別名ビタミンQと呼ばれる成分です。
ビタミンQと呼ばれてはいますが、ビタミンの一種ではなく、ビタミンと似た働きをする成分なのでこう呼ばれているにすぎません。
話題になったアンチエイジング効果というのは抗酸化作用のことで、それとは別に白血球や免疫の働きをサポートしてくれます。
【美肌サプリ】漢方生薬成分
漢方の原料となる生薬成分には、美肌にも健康にも良い成分がたくさんあります。
いきなり本格的な漢方薬を処方してもらうのはハードルが高いかもしれませんが、サプリメントに配合されている生薬成分なら試しやすいのではないでしょうか。
ここでは市販の粉末漢方薬にもなっている桂枝茯苓と当帰芍薬の2つの処方と、配合されている主な生薬についてご紹介します。
桂枝茯苓丸
女性独特の悩みに効果を発揮する漢方薬です。
具体的には女性ホルモンに端を発する肌悩みである肝斑や思春期ニキビ、生理前にできる周期ニキビなどに効果があります。
乾燥肌の人には薏苡仁が一緒に処方されることがあります。
桂枝茯苓に配合されている美肌生薬
【桂皮】
桂皮は化粧品にも良く配合されている成分ですが、その別名はシナモン。
近年ではその正体も有名になり、シナモンを積極的に食べる女性が増えています。
鎮痛や抗炎症に効果があります。
【芍薬】
ボタンに似た美しい花を咲かせる芍薬も、化粧品に配合されることの多い成分です。
女性ホルモンバランスを整え、肌にとっては抗炎症、収斂、血行促進などの効果を発揮します。
当帰芍薬散
敏感肌の根本原因のひとつでもある自律神経の乱れを整え、肝臓の働きを助けます。
代謝の促進とホルモンバランスの乱れの両方に効くため、角栓ができるのを予防し、ニキビを防ぎます。
【当帰】
主に女性特有の疾患に良く効く薬ですが、血行を促進する効果があるので、肌にハリやツヤをもたらしてくれます。
抗炎症作用や細胞修復作用を持っていて、江戸の名医、華岡青洲による超有名処方「紫雲膏」にも主成分として配合されている通り、傷付いた肌を驚くほどのパワーで修復してくれます。