敏感肌を健康な肌にしたい、さえない肌を美肌にしたい・・・。
そんな願いを叶えたいと考えたとき、皆さんはどんな方法を選びますか?
・基礎化粧品による自宅でのスキンケア
・美顔器を用いた自宅ケア
・エステ
・美容皮膚科・クリニック
ほとんどの人は、この4つのどれかが頭に浮かんだのではないでしょうか。
実は今、エステとクリニックの間に位置する美容法に注目が集まっています。
それは、「美容鍼灸」。
本来の肌を保つ邪魔をするものを取り除き、本来持っている美肌力を引き出す美肌鍼灸の神秘に迫ります!
【目次】
美容鍼、美容灸ってどんなもの?
今では100円ショップの美容コーナーにも、美容に効くお灸が置いてあるなど、すっかり一般にも受け入れられている美容鍼灸。
数年前までは知る人ぞ知る存在でした。
鍼灸院のHPや店の看板に、顔に鍼をいっぱい刺した衝撃的な女性の写真があってびっくりしたことがある人も多いでしょう。
ただ、その実態や効果を知っている人は少ないのではないでしょうか。
美容鍼灸にはどんな効果があって、どんな方法で施術するのか、痛くないのか、どんな種類があるのかなど、気になる詳細を調べました。
フェイスリフト効果が有名な美容鍼
顔に無数の鍼を刺されている女性の写真が、美容鍼です。
美容鍼灸の代表的な施術で、美容効果がメジャーになる以前から通常の鍼灸メニューとして一般的だったため、腰や肩に打ってもらったことがある人もいるかもしれません。
その主な効果と方法をまとめてみました。
美容鍼の効果
・小顔
・リフトアップ
・血行促進
・コラーゲン生成促進
美容鍼の方法
その見た目通り、皮膚にごく細い針を打っていきます。
打つ場所は決まっていて、筋肉や血管の走り方やツボの場所など、施術対象によって違いがあるため、熟練が求められる施術です。
鍼は最深で皮膚を通り抜け、皮下組織にまで到達します。
長さは短いもので1㎝程度、長いものになると3㎝を超えます。
ただ、太さは太いものでも0.15mm程度のため、鍼を体に打ち込む際の「トントン」という振動以外はほとんど違和感を覚えることはありません。
宣材写真のイメージなどから、顔だけに施術する印象を持たれがちですが、ほとんどの院では全身の状態を確認して、何が悩みの原因になっているかを診断し、時には体にも鍼を打ち込みます。
化粧品では角質層まで、エステやクリニックの光でも真皮までの効果が限界ですが、鍼は皮下組織や筋肉、神経へと影響を与えることができるため、化粧品やエステにはない効果が期待できます。
美容鍼のメカニズム
皮膚に針を打ち込むことによってなぜ美肌効果があるのかには、以下のようなメカニズムが説明されています。
まず、自分では動かすことのできない部分の筋肉や、普段刺激されることのない部位の神経が刺激されることによって本来の柔軟性や働きを取り戻すということ。
さらに、鍼によって真皮にごく小さな傷がつくと、それを修復するためにコラーゲンやエラスチンが産生され、肌にハリと潤いが生まれます。
また、鍼によってツボを刺激することで血行を促進し、ターンオーバーや細胞の修復を促します。
自律神経バランスを整えて免疫力を強化!美容灸
昔はお仕置きを意図する言葉として「お灸を据える」などと表現されることもあったお灸。
そんな荒っぽい施術もあるにはあるのですが、実は熱さを感じる施術はお灸のほんの一部。
現在では、ドラッグストアや、なんと100円ショップでもせんねん灸と言って、火をつけて気になる部分に貼り付けるだけで簡単に据えられるタイプのお灸を手に入れることができます。
美容灸の効果
・自律神経バランスの改善
・ホルモンバランスの改善
・免疫機能強化
美容灸の方法
お灸には、鍼とは違い、美肌や美容に特化したものはあまりありません。
美容鍼とセットで施術してくれる院もわずかにありますが、あまり一般的ではないでしょう。
そのような理由から、ここでは通常の灸についてお話しします。
灸は施術者がもぐさをひねるところから施術が始まります。
もぐさとはヨモギの葉裏にある繊毛由来のハーブで、それ自体に美容や健康に関わる成分が豊富に含まれています。
それを患部やツボに乗せて温めます。
お灸を据えるというお仕置き方法は、もぐさを最後まで焼ききってしまう有痕灸が元となっていて、この有痕灸も、その多くは米粒大やそれ以下の大きさのもぐさを用いるので、イメージほど苦痛を伴うものではないのが実態です。
一方で、全く痛みのない無痕灸というお灸もあり、美容目的で据えられるお灸はこちらになります。
美容灸のメカニズム
お灸には化粧品と同じように、無限とも思えるほど数多くの方法や原料があり、あまりに複雑なためまだ解明されていないメカニズムがたくさんあります。
皮膚に刺激を与えることによって免疫反応を活性化させるということ、自律神経への働きかけによって内分泌系のバランスを整えることはわかっていますが、保険適用となる疾患への効果も、「なぜ」という部分が解明されていなかったりします。
もぐさ自体が元々は生き物であり、すべての組成が解明されているわけではないため、化学が追い付いていないのかもしれません。
そんな神秘的な植物や伝統医療の力を、美肌のために借りてみてはいかがでしょうか。