敏感肌の基礎知識

真皮のコラーゲン産生が肌老化のカギ!生み出す力の育て方!

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パッと見て若く見える肌、老けて見える肌にはどんな違いがあるのでしょうか。

年齢以上に老けて見えたり、疲れて見える肌の最も大きな原因は、「真皮」の状態にあります。

 

薄い表皮の下の層である真皮は、傷ができれば表面からも透けて見え、痩せれば肌もしぼんだように見えてしまいます。

ふくよかさを失った真皮に影響されて、ハリがなくなった皮膚の状態を「たるみ」と呼んでいるのです。

 

肌の見え方にとても大きな影響を及ぼす真皮をきれいにふっくら保つ方法にはどんなものがあるのでしょうか。

 

真皮はコラーゲンでできている

もう良く知られた話ですが、真皮はほぼ水とコラーゲンでできています。

真皮に存在するコラーゲンは、コラーゲン線維、膠原線維とも呼ばれるたんぱく質で、その名の通り線維の状態で存在しています。

 

線維同士は織物のように重なり合っていて、エラスチンという別の繊維がコラーゲン線維同士を結束バンドのように結びつけています。

そしてその隙間に存在するヒアルロン酸が、大量の水を蓄えています。

 

線維と線維の間には、繊維芽細胞という細胞が存在します。

この繊維芽細胞は、真皮に存在するコラーゲンの生みの親で、「コラーゲンが減少する」というのは、繊維芽細胞の働きが衰えることを指しています。

 

真皮が肌表面に大きな影響を与える理由

人間の肌はざっくりと3層に分けることができます。

体の内側から、皮下組織、真皮、表皮です。

真皮と皮下組織の境目はそれほどはっきりしたものではありませんが、真皮の厚さをおおよそで測ると、1~3mm程度になります。

 

それに対して、表皮はわずか0.1mm~0.3mm程度。

そのため、真皮にできた傷は表皮から透けて見え、真皮が痩せるとダイレクトに表皮の表情を変えてしまいます。

わたしたちの肌には血管が透けて見えていますが、実はこの血管も、表皮まで発達することはできません。

つまり、最も近いものでも、真皮の血管が透けているということになるのです。

 

真皮はターンオーバーする

表皮は大きく分けて、4つの層から成っています。

一番内側から基底層、その次が有棘層、顆粒層と続いて角質層が皮膚の一番外側です。

表皮細胞は基底層で生まれて融資細胞へと変化し、顆粒細胞になって死を迎え、角質細胞になります。

これを肌のターンオーバーと呼びます。

 

真皮も厳密には2層から成り立っていますが、ほとんどの場合、真皮と言えばコラーゲンでできた網状層のことを指しています。

網状層は、その名の通り、網目状のコラーゲンでできているので、表皮のように内側から生まれてだんだん剥がれ落ちていくというようなターンオーバーはしません。

ただ、ターンオーバーをしていないのではなく、分裂や合成を繰り返しながら、だんだんと古い細胞と新しい細胞が入れ替わるという代謝の仕方をしています。

 

そのため、真皮のターンオーバーには何日という周期性はなく、総入れ替えには最低でも5年の年月がかかると言われています。

 

真皮をふっくらみずみずしく保つ方法

 

表皮は薄いので真皮よりよく伸びますが、真皮より縮むことはありません。

そのため、真皮が痩せるとシワが寄り、毛穴は落ちくぼんで大きく深く見えます。

 

真皮に厚みやハリがないと、皮下組織である筋肉の境目なども浮き出し、それがほうれい線やマリオネットラインとして表面に刻まれます。

肌表面の美しさを決めるのは表皮ですが、肌全体の印象を決定付けるのは真皮なのです。

 

そんな美肌の要ともいえる真皮の厚みとみずみずしさを保つ方法は、外からのアプローチと、内面からのアプローチの2つのパターンがあります。

 

真皮を再生させる!外側からのアプローチ

化粧品は表皮の表面10分の1ほどの厚みしかない角質層にまでしか働きません。

ごく単純に言えば、表皮に起こっている表面的な問題を解決するのが化粧品と言えます。

 

それは、表皮の役割自体が、外からの侵入者を防ぐバリアだからです。

表皮は物理的なものはほとんど通してくれないと考えて間違いありません。

 

そこで、物理的ではないものを使ってアプローチする方法が編み出されました。

それが超音波と光です。

 

体内の深部まで通過することのできる音と光は真皮にもその働きを届けることができます。

超音波はその振動によって、血流を促進し、繊維芽細胞の働きを高めます。

また、光はその波長によって繊維芽細胞の活性化や消炎など、様々な効果があります。

 

コラーゲンの産生を助ける内側からのアプローチ

食べることによってコラーゲンを取り込むことはできませんが、コラーゲンの産生を助ける成分と言うものは存在します。

ケイ素、ビタミンC、プロテオグリカンなどは、サプリメントでも安価に手に入れることができるコラーゲン促進成分です。

 

また、運動はコラーゲン産生促進に良い点がたくさんあります。

・血流が良くなり、繊維芽細胞が活性化する

・適度に筋肉疲労が貯まることで、肌ダメージを修復する成長ホルモンが分泌される

・定期的な運動で基礎体温が上がり、代謝(ターンオーバー)が促進される

 

肌の印象をガラッと変える真皮。

表面的なケアだけではどうにもならないからこそ、しっかり守って育てましょう。

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