美肌を目指している人なら絶対に一度は意識したことがある「生活改善」。
ほとんどの人は
・10時から始まる美肌のゴールデンタイムまでに寝る
・暴飲暴食せず、バランスの良い食事を意識する
という2つのことを、まず初めに意識すると思います。
でも、それ以上のことはどこから手をつけたらいいのか、体の中からの敏感肌原因自体、どんなものがあるのか・・・という人がほとんどだと思います。
今回は、敏感肌の原因の中でも紫外線や菌などの外的刺激ではなく、体の中からの原因についてお話ししたいと思います。
敏感肌の内的要因5つ
肌にダメージを与える最も大きな外的要因は紫外線で、これはすでに美容に興味のある人のみならず、男性にまで広く認知されていることです。
ところが、体の中からの原因は何かと聞かれると、「食事?」「睡眠不足?」「ストレス?」と様々な声が上がります。
これは、肌にダメージを与える要因として紫外線があまりにも強烈なのに対して、内的要因はとても複雑だからということに他なりません。
そんな敏感肌の内的要因の中でも、特に大きく肌に影響を与えているものを5つまとめました。
1.自律神経失調症
肌に侵入しようとする外的刺激を攻撃する交感神経と、それでも受けてしまったダメージを修復する副交感神経、2つの神経から成る自律神経。
この2つの働きに偏りができ、働きが鈍ってしまうのが自律神経失調症です。
交感神経は日中働く私たちの体をサポートする働きをし、副交感神経は夜間、細胞の成長や修復を担います。
本来1日のほぼちょうど半分で交代するバランスを持つ2つの神経ですが、現代人は起きている時間が長く、電気の光によって、脳が昼間だと判断している時間も長いため、昼間に働く交感神経が働き過ぎています。
交感神経が敏感になることによって、肌にとっては外的刺激への攻撃過剰などが起こって、ニキビやアレルギー、シミの定着などが起こります。
昼夜のメリハリをつけて、夜は電気を落としてリラックスを心掛ける生活をしましょう。
また、寝るときには電気をつけず、自然な暗さで眠るようにしましょう。
2.活性酸素(酸化)
化学合成の添加物やタバコ、ストレスによって多く発生する活性酸素は、肌の細胞と結合して、弾力やみずみずしさを奪います。
活性酸素はたるみ、くすみ、シワなどの原因になり、老け顔を加速させます。
自律神経の不調によって外的刺激への過剰攻撃が起きると、それによっても活性酸素が発生します。
できるだけジャンクフードを減らし、タバコを控えて昼夜のメリハリをつけた生活を心掛けましょう。
3.栄養の偏り
わたしたちの体はターンオーバーによって常に古い細胞と新しい細胞が入れ替わっています。
新しい細胞は、当然何もないところからは生まれません。
新しい細胞の原資となるものは、わたしたちが毎日食べている食事です。
「美肌のためにトマトが良い」「コーヒーは身体を冷やすから飲まない方が良い」など、様々な情報がありますが、毎日いくつものトマトを食べ、肉類は食べない、コーヒーは飲まないけどジュースばかり飲んでいる、などの極端な食生活は肌に悪影響を及ぼします。
肌に良い食べ物は、あまり食べていないと感じたら意識的に取り入れるようにする、ダメと言われたものも、ストレスを感じない程度にとどめるなど、極端に走らないことが重要です。
また、ダイエットのために糖質や脂質を抜いている人も多いと思いますが、どちらも肌に取って重要な役割を持つ栄養素です。
適度に食べて、余った分は運動で消費しましょう。
4.ストレス
生きている限り、人間は何らかのストレスを感じます。
前髪が顔にかかって邪魔だと感じるのもストレスですし、運動でストレスを発散したと思っても、筋肉痛で足を上げるのがつらいとなると、これはストレスになります。
ストレスは細胞に有益なはずの酸素を活性酸素に変えて、細胞を酸化させやすくなります。
また、人間の体はストレスと戦う際、副腎皮質ホルモン(ステロイド)を多く分泌します。
炎症の塗り薬として知られるステロイドは、その薬と同じく、炎症を鎮める役割を持っています。
ところが、ストレスが大きくなると、それと戦うためにステロイドが使いつくされることになり、起こった炎症を自分で鎮めることができなくなるのです。
ストレスを感じるとわかっている事柄には事前にそうならないように対処するなどして、少しでも受けるストレスを予防しましょう。
5.女性ホルモンバランスの乱れ
30代後半くらいになると、女性ホルモンは徐々に分泌量が減少します。
この女性ホルモン、分泌量の多さが大事だと思っている人も多いですが、実は一番大事なのはバランスが良いことです。
2種類のホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」が自律神経の2つの神経と同じように、バランスよく働いていることが、肌の安定につながります。
肌が敏感になって、色もなんだか黒ずんでしまう生理前には、その状態を受け入れて、最大限そうならないように対策を取ることが必要です。