敏感肌の悩みが加速し始める30代後半ごろから、肌と同じように髪にも問題が起きていることに気付く人も多いのではないでしょうか。
「髪に潤いがなく、寝癖が付いたらちょっとやそっとでは直らなくなった」「まっすぐのストレートだったのに、いつの間にかゆるい天然パーマのように」「黒髪が自慢だったのに、いつも毛先が赤っぽく色あせている」
こんな悩みがある場合、その原因は髪自体と頭皮、どちらかに起こっているトラブルの可能性が考えられます。
そして、髪の傷みには敏感肌やダメージの受けやすさが関わってきます。
髪が傷んだり、老化してしまうのにはどのような原因があるのでしょうか。
30代後半以降、敏感肌の人はヘアケアにも注意!
30数年間、肌が敏感だから頭皮に悪いと思い、ヘアカラーもあまりしなかったし、もちろんパーマも当てたことがなかった。
なのに、ここにきて髪の毛が傷んでオバサンのようになっている・・・!
そんな悩みを持つ敏感肌の人は多いと思います。
年齢が年齢だからどうしようもないとあきらめてしまう人もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
髪は肌と同じタンパク質でできていて、肌と同じようにターンオーバーをしています。
今表面に出ている髪を10代のようにツヤツヤにすることはかなわないかもしれませんが、肌と同じように、これから生えてくる髪をキレイにすることは、今この瞬間からのケアでできるはずです。
敏感肌の人が陥りがちな髪の症状別に、原因を解明していきましょう!
髪に潤いやツヤがなく、チリチリになっている
年齢を重ねた髪によくある症状です。
高齢女性の髪を想像してもらうとわかりやすいですが、ツヤがなく、髪の一本一本が縮れてまとまらなくなってしまうのが特徴です。
実はこれ、頭皮の傷みが大きな原因です。
頭皮が乾燥したり、炎症を起こしていると、毛穴の形が変形し、髪もいびつな生え方をするようになります。
生えてくる髪自体も、加齢と運動不足などで水分が足りず、乾燥した状態で生えてくることになります。
敏感肌の人は、しっかりとスキンケアをしていると思いますが、頭皮も顔の肌と同じように、瓶あkン肌である可能性が高いです。
エイジングケア用ヘアケアアイテムは、今生えている髪よりも、頭皮や次に生えてくる髪の毛などの環境を改善してくれる処方になっているため、そのようなアイテムを利用すると良いでしょう。
また、年齢が上がるにつれ、髪の油分は少なくなっていきます。
髪の乾燥した部分が、水分や油分の豊富な部分に引っ張られ、縮れはないものの、全体的にうねりがあるくせ毛になることがあります。
ヘアケアオイルを頭皮につけるとべたべたして不潔に見えるので、オイルを敬遠していた人もいるとは思いますが、それは髪に十分油分がある状態でつけることによるべたつきです。
年齢によって油分が足りない髪や頭皮は、薄く油分で乾燥対策をサポートしましょう。
白髪がどんどん増えていく
実は白髪にはとても意外な原因があります。
白髪が増える原因は、コラーゲンに由来すると言われているのです。
そのコラーゲンは17型と定められた特殊なコラーゲンで、このコラーゲンには、白髪だけではなく薄毛を防ぐ効果もあります。
残念なことにこのコラーゲンは外から補うことができず、守ることしかできません。
コラーゲンは酸化しやすいので、抗酸化作用を持つ食品をしっかりと摂取する、髪にもしっかり日焼け止め対策をする、炎症を防ぐ敏感肌対策をするなど、酸化に対抗するケアが必要です。
髪が色あせていく
白髪が増えるわけではないものの、生えてきたばかりの髪の根元と毛先の髪色が違うという悩みも、30代後半から始まります。
これは、髪が弱い状態で生えてきて、紫外線のストレスに耐えられずに褪色するのが原因です。
生えてくる髪が弱いのは敏感肌の角質と同じで、ストレスや女性ホルモン・自律神経のバランスが崩れることによって本来髪の内部にとどまるはずの水分や油分が作られないからです。
これは頭皮というよりは髪自体の問題ですが、髪がこの状態になっているときは、肌も何らかのトラブルを抱えていると考えて間違いありません。
生えている髪は毛黒髪には戻りませんが、食生活や酸化ケアなどによって、次に生えてくる髪をしっとりとしたものにすることができます。
寝癖が付きやすく、直りにくくなった
これも、髪の色あせと同じく、乾燥が原因です。
紙に置き換えて考えるととても簡単なことですが、乾燥した紙には簡単に折りグセが付き、完全に治すことは難しいものです。
一方で紙が濡れていれば折ってもクセはほとんど付かず、すぐに元通りに戻すことができますよね。
髪も同じで、乾燥しているとクセが付きやすく直りにくいのです。
対処法は髪の色あせと同じく、中からの敏感肌ケアや髪自体の酸化ケアが必要です。
髪は肌以上に見た目年齢を左右する場合があります。
ツヤとハリのあるきれいな髪のためにも、生活習慣からの敏感肌ケアを心掛けましょう。